大阪的 「おもろいおばはん」は、こうしてつくられた (幻冬舎新書)
大阪というと,芸人顔負けのおばちゃん、アンチ巨人の熱狂的阪神ファン、ドケチでがめつい商売人……といった,大阪人像が浮かぶ。これは主としてテレビでつくられた大阪側も話を盛ってひろがった,作り物の大阪的イメージであり,実態とは異なると異議をとなえる。興味深いのは阪神タイガース関連の話。1960年代までは阪神地区でもタイガースファンは少数派で,甲子園球場は対巨人戦以外ガラガラだった。そこで,開局したばかりの地方テレビ局とジリ貧のラジオの後押しが,タイガース人気を盛り上げるきっかけになったという。
数多くの文献や事例を基に、理詰めで,従来の大坂像を崩していく。関東大震災で東京から関西に居を移した谷崎潤一郎は,大阪の女性が抑制のきいた静かな物言いを好むと感じたというエピソードは,興味深い。
『京都ぎらい (朝日新書)
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