
外食産業の市場規模は1997年の29兆円をピークに,2011年には23兆円まで縮小した。
ファミリーレストラン老舗のロイヤルホストも98年の377店をピークに店舗数の減少が続いた。客単価700円前後のイタリアレストラン「サイゼリヤ」や「ガスト」といった低価格チェーンが台頭する中,景気低迷による消費者の節約志向もあって,ロイヤルホストの1000円を超える客単価で勝てなかった結果である。
そのロイヤルホストの業績が回復基調にある。2012年12月期の既存店売上高が16年ぶりに前年を超え,2013年1~3月期は売上高,来店客数,客単価のすべてで前年度超えを達成。今年5月も,前年度を上回った。
業績回復の要因のひとつに組織体制の見直しがあげられる。2011年1月,ロイヤル東日本(関東以東),ロイヤル関西(関西,名古屋),ロイヤル西日本(九州,広島,山口)と地域ごとに分かれていた事業会社を再編し,事業会社ロイヤルホストに集中。各社バラバラだった商品開発や人材育成の統一を図った。
本社集中の組織体制は,一見,時代に逆行した策ともうけとられかねないが,同社の場合,マネジメント,マーケティングの統合により経営の効率化,さらには経営の強化に結びついたのである。
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