FC2ブログ

エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える
 国土交通省から,6月に「平成27年版交通政策白書」公表された。
 交通政策白書は、交通政策基本法(平成25年法律第92号)第14条第1項及び第2項の規定に基づき、交通の動向及び政府が交通に関して講じた施策並びに交通に関して講じようとする施策について、毎年、国会に報告するものであり、今回が初めての白書である。

⇒⇒ 国土交通省 「平成26年度交通の動向」及び「平成27年度交通施策」(交通政策白書)について 
                  http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000079.html



 白書によると,JRや大手私鉄を除く地域鉄道の利用者は1990年度の5・1億人から,2010年度には4億人と,20%以上の減少である。乗り合いバスの利用者は同じ期間に65億人から42億人に,35%減った。乗客減から運行路線,本数が減り,使いにくくなってさらに利用者が減ってきたのが,地方公共交通機関のこれまでだった。鉄道は過去15年間に37路線,754キロメートルが廃止された。
 鉄道や乗り合いバスの代替がマイカーであり,その保有台数は20年間で76%増えている。

 都道府県別の世帯あたり台数では,(1)福井(2)富山(3)山形と,農村部を多く抱える地域が上位に並ぶ。

 年齢を重ねていくと運転がおっくうになってくる。事故に遭う確率も高くなる。このままでは,地方は高齢者にとりますます暮らしにくい場所になってしまうと,問題提起している。

 白書は地域交通の活性化に成功した例を幾つか紹介している。
富山市)
 富山市は,JRのローカル線を市が2006年に取得,LRTに転換した。200円の均一料金にし,運行本数を増やしたところ,JR時代に比べ平日の利用者は2・2倍,休日は5・3倍に増えたという。
帯広市) 
 北海道帯広市では,デマンド型バスの運行,小学生や高齢者対象の「乗り方教室」といった取り組みにより,バスの利用者を3年間で14%増やした。
豊岡市)
兵庫県豊岡市は市街地循環の「コバス」,地域が運行主体となるタクシー「チクタク」など,親しみやすいネーミングで成果を上げている。

 高齢化が進む中,お年寄りが車を運転しなくても便利に暮らせる社会にするために,次世代型路面電車(LRT)など身近な移動手段を確保する重要性を指摘している。

 こうした例からして,地方の公共交通の潜在需要は決して小さくないことが分かる。 高齢化は地域交通にとり市場拡大の好機でもある―と,白書は指摘している。

   :::::::::::::::::::::::::: 交通政策白書の構成  :::::::::::::::::::::::::::::

 「 平成27年版交通政策白書」は4部構成となっており,その概要は,以下のとおりである。
 第1部 交通の動向   
  交通の各分野における利用状況や整備状況について、近年の動向を把握し、背景事情を分析。
 
 第2部 地方創生を支える地域公共交通の再構築【テーマ章】
  地方創生に必要なコンパクト・プラス・ネットワークの形成を支える地域公共交通の役割と取組事例を紹介。
 
 第3部 平成26年度交通に関して講じた施策/第4部 平成27年度交通に関して講じようとする施策
  「交通政策基本計画」(平成27年2月13日閣議決定)に盛り込まれた施策の進捗状況や今後の取組方針を整理。











スポンサーサイト