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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える


リーマンショックによる雇用の悪化,東日本大震災の影響などもあって,生活保護の受給者数はここ数年で一気に増加。今年3月の生活保護受給者は210万人を突破し,今年度の総支給額は約3.7兆円になると見込まれている。

 気になるのは,兵庫県小野市の「市福祉給付制度適正化条例」について,市に寄せられた意見や苦情2700件あまりのうち,市民からの反対意見は1%以下だったという点である。

 他に比較する対象が示されず,不正受給や無駄遣いの事例ばかりを示されると,「生活保護のほとんどが不正受給によるもの」といったイメージが世間に植え付けられてしまう。
 大阪で28歳の母親と3歳の子供が餓死で亡くなるニュースが報道された。まだともに若い母子で食べ盛りであろう年齢で餓死で亡くなるのは心が痛む出来事である。この親子には周囲の人の支援もあったようだが,生活保護の申請を躊躇するうかがい知れない事情と経緯もあったようだ。それにしても,「なぜ,行政は支援の手を差し伸べられなかったのか」との思いを持つ。

◆生活保護でのギャンブル禁止条例」反対意見1%以下 兵庫・小野市 
 生活保護費や児童扶養手当をパチンコなどのギャンブルで浪費することを禁止する兵庫県小野市の「市福祉給付制度適正化条例」について,市に寄せられた意見や苦情2700件あまりのうち,市民からの反対意見は1%以下であった。
 市によると,4月1日の施行から5月13日までに市に寄せられた意見や苦情は計2713件。賛成1668件,反対976件。さらに市民の「反対」意見は23件で,全体の0.84%だった。 不正を知った場合に通報責務を課す内容が波紋を呼んだが,蓬莱務市長は「市民の圧倒的多数から支持されたと受け止めている」と語る。 他の自治体からも視察の申し入れが相次いでいるという。

 新聞報道によると,小野市の蓬莱務市長は,「すでに全国の17自治体から視察の申し入れがあった。視察は結構だが,地域特性にあった条例をつくることに意義があり,職員には『条例の文言を持ち帰るだけの視察では意味がない』と伝えさせている。小野市が先鞭(せんべん)を付けることができたのは,『よそがやったからうちでも』という横並び主義からの脱却があったからだ。成果主義を取り入れた小野市の手法を見てもらいたい」
と語っているが至言である。


◆小野市福祉給付制度適正化条例の制定
 http://www.city.ono.hyogo.jp/p/1/8/16/1/13/
 
 ・平成25年4月1日 小野市条例第3号 小野市福祉給付制度適正化条例
   http://www.city.ono.hyogo.jp/photolib/cmusr1009/15378.pdf
  
(目的)
第1条 この条例は,生活保護法(昭和25年法律第144号)第6条第4項に規定する金銭給付,児童扶養手当法(昭和36年法律第238号)第5条に規定する手当額その他福祉制度に基づく公的な金銭給付について,偽りその他不正な手段による給付を未然に防止するとともに,これらの福祉制度に基づき給付された金銭の受給者が,これらの金銭を,遊技,遊興,賭博等に費消してしまい,生活の維持,安定向上に努める義務に違反する行為を防止することにより,福祉制度の適正な運用とこれらの金銭の受給者の自立した生活支援に資することを目的とする。
(定義)

(受給者の責務)
第3条 受給者は,偽りその他不正な手段を用いて金銭給付を受けてはならないとともに,給付された金銭を,パチンコ,競輪,競馬その他の遊技,遊興,賭博等に費消し,その後の生活の維持,安定向上を図ることができなくなるような事態を招いてはならないのであって,常にその能力に応じて勤労に励み,支出の節約を図るとともに,給付された金銭が受給者又は監護児童の生活の一部若しくは全部を保障し,福祉の増進を図る目的で給付されていることを深く自覚して,日常生活の維持,安定向上に努めなければならない。


◆小野市の地域特性:(この稿続く)
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