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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える



 地方再生は地方発であるべきだ!日本人がもっと動けば、地方も都市も元気になる!地方を衰退させたのは、日本と日本人の「中央集権」である。多様に生きる人々が「居場所」を求めて活発に往来する「人口流動社会」でこそ、地方は再生できる。


<内容紹介> まえがき

 都市、特に大都市と地方とは違うのだと思った。経済といういわば普遍的な原理がありそうな分野でも、地方には地方に合った生産形態やビジネスモデルがあるのだと気付かされた。そしてここでも経済学というものの限界を感じた。製麺所の裏に畑があり、製麺に適さない季節には野菜づくりに精を出す。「植物が成育する姿をみるのは楽しいものです。来年はあのあたりを開墾して、果物もと考えています、ここを離れる気はありません」。都会で銀行に勤めていたという若い経営者はいった。地方には都市にはない価値がある。貨幣では量れない価値物がある。加えて、何を価値と感じ、それがどのくらいの大きさと思うかは人によりかなり違っていた。地方再生を考えるのであれば、多くの学問分野が必要だなと、そのとき痛切に感じた。

 むろん大都市には地方では得られない価値がある。人と資本の集積、高度に発達した都市インフラと第三次産業は都市住民に無限の可能性をもたらす。そこには人類が生み出した新しい幸福のかたちがある。自然のなかで、あるいは自然とかかわり合いながら生きていては得られない種類の幸福である。そしてある人はそれを至上かつ不可欠の幸福と思い、またある人は、それを上回る幸福が地方における生活にはあるのだと思う。たぶんそのいずれもが人間総体にとって必要なものなのだ。そうでなければ、より多くの人が自らを幸福だと実感できないだろう。それもまた、そのとき感じたことである。

 だから大都市は、地方では得られない大都市の価値を徹底して追求すればよい。地方もまた、大都市にはない地方の価値をこそ精一杯追求すべきである。これまでは、大都市的な価値を目指してきた地方も多かった。そうではなくて、大都市と地方のそれぞれが、他を意識することなく、それぞれのやり方で、それぞれに豊かさを目指す。これからの地方再生はそうあるべきではないか。それが本書の主題の一つである「地方発の地方再生」が意味するところである。




人口流動の地方再生学人口流動の地方再生学
(2009/06/16)
松谷 明彦

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